椿花五

今まさに、椿がたわわに咲いています。赤い花、白い花、まだら模様の花も。椿は世界に五百二十種もあるのだそう。そのうち日本に自生する椿は約二十種。
世界で愛される椿ですが、とりわけ日本で椿は特別な存在です。江戸時代の初期、空前の椿園芸ブームが巻き起こり、園芸種も増えました。その数一万種とも。
椿をモチーフにした絵画や書物、工芸品も数多く制作されてきています。
平野が描いた椿は、上から順番にこんな種です。
・藪椿
椿といえば、藪椿。山椿とも呼ばれます。赤色一重咲きの、日本を代表するツバキです。育つと木の高さは15メートルくらいにもなります。種は椿油の原料。
・江戸椿
藪椿系の園芸種。「源氏車」の別名も。半八重咲きで、白地に赤の絞りが美しい。
・都鳥
たっぷりとした花弁が美しい、半八重の白花。江戸期の品種と伝わる。
・乙女椿
雪椿系の園芸種。始めやや抱え咲きで、満開時には千重咲きに。かわいらしい薄紅色が魅力的。
・雪端椿
藪椿と雪椿の中間型。雪椿は多雪地帯、主に日本海側の山地に自生。藪椿が常緑高木なのに対して、雪椿は常緑低木。

椿は木偏に春と書きます。今から四月まで花を咲かせる椿も多いので、この春は、ぜひツバキの花をたっぷり楽しんでください。

短冊サイズ 360×75mm
軸サイズ 710×130mm
短冊・顔彩
お仕立て上がり 35,000円(税別)
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